c3c13f6c.jpg痩せてから肩こりがマシになったり、通常Mサイズ中心に送られてくるアパレルのサンプルを着ることができるようになったりと良いこと尽くめでしたが、このあいだ久しぶりに堤防で釣りをしていたら、隣の知らないおっさんに「こらっ!こっち向きに投げんな!」と凄まれてしまいました。
横風を受けて少し斜めに飛んだのが気にいらなかったようですが、よく見たら小太りの、普通に勝てそうなおっさんです。腹が立つというより“痩せたら、結構なめられるな”ということを実感しました(笑)。

そんなことはさておき、夏祭りに秋祭り、いろんなお祭りを集めたら日本中でいったい幾つの祭りがあるんでしょう?

海外だとドイツ・ミュンヘンのオクトーバーフェスタだとか、スペインの牛追い祭り、ブラジル・リオのカーニバルとか、とかくでかい祭りの話題しか入ってこないので、日本=毎週のようにあっちこっちで祭りをしている。海外=年に一回、何週間もかけてでかい祭りをする。というイメージがありますが、実際のところはどうなんでしょう?

イメージ的には、日本人ほどしょっちゅう祭りをしている民族はいないように思います。たとえば自分の出身地の京都にしたって葵祭り、時代祭り、祇園祭と、大きいとされる祭りだけでも3つありますし、ほかにも鞍馬の火祭り、初ゑびす、五山の送り火、稲荷祭り、平安祭りなど多くの祭りがあります。

また祭りの象徴とも言える縁日にいたっては東寺と北野天満宮でそれこそ毎月開催されています。じぶんちも北野天満宮のすぐそばだったので、今にして思えばそれこそ毎月が祭りみたいなもんでした。

「でも縁日は縁日、それには神輿は出ないだろう」とおっしゃる京都以外の方、もともと京都の祭りは三大祭にしても、参加するのはごく限られた人であとの大多数は見るだけというスタイルが多いので、神輿はなくて当たり前です(なので神輿をかついで肩に出来た瘤を、誇らしげに見せられてもまったくピンときません)。

参加型ではないので、京都の若者はなんとなく世間の浮ついた空気に触発されて祭りを見にいくものの、やることが無いので結局、喧嘩に巻き込まれるか、ナンパに失敗するか、よしんば成功しても数少ないホテルを奪い合い、ようやく見つけたと思ったら普段お泊り6800円の安ホテルが、休憩2時間15000円の祭り料金になっていてのけぞったりします(で多くは1回か2回行くと、その後は懲りて行かなくなります)。

おそらく京都市民が唯一、祭りでいわゆるトランス状態になったのは、明治以降は1985年の阪神タイガースの優勝のときぐらいじゃないでしょうか。

ま、そんな京都に育ったミヤモトですが、最近の楽しみは埼玉県秩父市吉田、椋(むく)神社の“龍勢祭り”に行くことです(http://www.ryusei.biz/festival/ryu01.html)。

この祭りも神輿を担いでどうこうというのでは無いのですが、なんと若衆(神社の氏子)たちが、全長20メートルに達しようかという手作りロケットを神社に奉納して、30発以上もばんばん発射するというもの。通称ロケット祭りと呼ばれています。

松ノ木をくりぬいて作ったチャンバーの中に硝石と炭と硫黄をまぜた、手作りの黒色火薬を詰め込んで、さらに安定して飛ばすために竹に固定します。いわば構造的には巨大なロケット花火という感じでしょうか。

これを担ぎ手が観客でごった返す境内や、ござを敷いた観客席の横を練り歩いてから、少し離れた山すその櫓(発射台)に持っていって点火となるわけですが、6キロ前後の黒色火薬を詰め込んだものを観客のすぐ横をえっちらおっちら運ぶのは、喧嘩祭りで知られる岸和田だんじり祭や、映画のスタントシーン顔負けの長野・諏訪神社の御柱祭、またフリーセッ○スで知られる青森のねぶた祭なんかとは、また違う意味でデンジャラスです。

ちなみに6キロの火薬といえば手榴弾20個分に相当します。

しかし非日常であってこそ“祭り”といえます、埼玉県から自粛を求められても、そんなの関係ありません。明治時代に自由民権のため、近代史では最大の武装蜂起が行われたと伝えられる熱い土地柄です。県や政府が力ずくで規制に出ようもんなら、それこそ革命が起こりかねないでしょう(笑)。

さておきロケットに話を戻しますが、巧く上がれば300mmから500mmも上昇するという代物ですが、手作りなのですべてがうまく打ちあがるとは限りません。

途中、火薬が残ったまま山に墜落するもの、発射台で自爆するものなどもあり、その成否や何かの拍子にこっちに飛んでこないかというドキドキ感もこの祭りの楽しみの一つです。

ロケット作りは火薬の取り扱いを伝承された27の流派があるそうですが、圧巻は火薬を詰め込む工程で、工事現場のくい打ちのように木槌でがんがんぶったたいて詰め込むんだとか。そして詰め込んだ後にドリルで噴射口を開けますがこのとき摩擦熱は大丈夫なんでしょうか?もちろん熟練の職人が長年の経験と知識でやっているので事故はないんでしょうが、聞くだけでハラハラします。

なぜかスノーボード関係者も多いこの祭り、来年はみなさんも是非来てみてください。