f254855b.JPG秋も少し深まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

最初にひとつ業務連絡です。ミヤモトが取扱っていましたStep Childが、デリバリー直前に代理店変更ということでミヤモトの手を離れることになってしまいました。
ビジネスは、お互いの折り合いの部分もありますので、どちらかが満足できないという状況であれば契約続行が不可能ということはございますが、ちょっと悲しい気分になったのは、Step Childの本国が「もうミヤモトはスノーボードやブランドへの情熱を失った、だからもう代理店ではない」と、新しく代理店となる方に言っていたと聞き及んだからです。

悲しいな〜、スノーボードのビジネスを、もう辞めようかなとも思いました。気分は安部晋三、あるいは朝青竜ってとこでしょうか?

ま、本国もなんか理由をつけなきゃいけないのかも知れませんが、でも冗談じゃありせん。この様な状況のなかでもミヤモトの情熱にいささかの温度低下はありません。スノーボードは自分自身にとってビジネスの商材という以上に、同じ仲間と遊ぶ大切なツールだからです。

と、言うわけで新しく”Academy Snowboard"を取り扱うことにしました。

Academy Snowboardは、たとえば金儲け主義の大企業を批判していたブランドが、結局金儲けに走ったりするこのご時勢で、まさに残された最後のハードコアブランド。

今までは、かなり玄人好みで、敷居の高いブランドのように感じられていた方が多いと聞いていますが、これからは、もっともっと敷居を高くして、アメックスのブラックカードぐらいにできたらと考えています。

さてそんなわけで、気を取り直してコラムを進めたいと思いますが、時津風部屋のリンチ死事件で、またまた相撲業界にケチがついてしまいました。これに比べたら朝青竜の仮病なんてホント、よく考えれば犯罪でもなんでもないですもんね。

この朝青竜、本名は「ドルゴルスレン ダグワドルジ」というのはよく知られていて、相撲ファンの愛子さまもフルネームで覚えておられるとか。でもこの名前どっちが姓でどっちが名だか知ってました?

実はモンゴルには姓はなくて、ドルゴルスレンはお父さんの名で、ダグワドジルが自分の名になるんだそうです。

こういう風にオヤジの名前を最初にもってくるのはモンゴルでも最近の習慣らしく、と言うのもパスポートをつくったり、海外で提示するときに苗字を尋ねられることが多く、それで便宜上親父の名前をつけるようになったんだそうです。

名前といえば、前から思っていたんですけど日本人は英語とかフランス語とかで欧米の人と話をするときに普段はフクダ・タケオなのに、タケオ・フクダというように姓と名を入れ替えたりしますが、それってなんかヘンじゃないかと思います。

中国や韓国などベースに漢字文化をもつ国は、日本と同じく姓・名の順となる国が多いですが、それでも中国人や韓国人が英語を話すときに、日本人のように名・姓の順に直すというのはあまり聞いたことがありません。香港は長く英国領だったので、ブルース・リーやジャッキー・チェンのように学校の英語の時間に適当に先生から英語のサブネームをつけてもらい、以後それを使うということはありますがこれはむしろ特殊なケースだと思います。

日本人は世界的な標準は名・姓の順だと思っているのかもしれませんが、よく考えてみれば名・姓の順になるのはラテン語をルーツに持つ欧米系の特徴というだけで別に世界標準ということはなさそうです。

他の国を見てみても、苗字がないのはモンゴルだけじゃなく、たとえばクーデター騒ぎで日本人犠牲者まででたミャンマー。ミャンマーの有名人といえば、アウン・サン・スー・チー女史がいますが、彼女もどこが苗字でどこがミドルネームなのかと思ったら、全部あわせて名前なんだそうです。なのでスーチー女史などというのは、麻生太郎なら、“太郎ちゃん”というように名の部分を言っているのではなくて、“太ちゃん”とか“朗ちゃん”と言っている感じでしょうか。

またタイにいたっては、戸籍上の名前はちゃんとあるのにみんなそれは隠して、あだ名で呼び合っているそうです。夢枕獏の陰陽師にも、平安時代は名前を明かすと、その名前が“呪”となってそれによって呪術にかかってしまうなんて話がありましたが、タイではそれと同じような民間信仰がベースにあるのかもしれませんね。

ミヤモトの小学校のときの友達に“ブタケツ”というあだ名の本当に豚のおしりみたいな顔をしたやつがいましたが、もしタイに生まれていたら一生“ブタケツ”と呼ばれなければならなかったわけで、彼は日本人に生まれたことを感謝しなくっちゃいけませんね(笑)。

また日本人は外人にへりくだって姓名を逆にいうのはけしからんと言っているくせに、じゃあハロルド・ミヤモトはどうなんだ!とお怒りのかたもいらっしゃるかもしれませんが、ハロルドは会社名なので、「石屋製菓・ミヤモトです」というのと同じなどでお間違えのないように。

今回は名前のウンチクコラムでした。